心筋梗塞は、癌(悪性新生物)、脳卒中と並んで、日本人の死亡順位ワースト3を占めており、三大疾病として広く知られています。最近の医療保険は、これら三大疾病に特化した商品も発売されており、その深刻度が伺えます。
しかしながら、心筋梗塞についての知識はというと、実はあまり知られていなかったり、思い込みで間違った認識をしている人も少なくありません。例えば、発症年齢について、多くに人が壮年期に発症すると思い込んでいますが、20歳代から40歳代前半の人にも発症例はたくさんあり、若いからといって油断することはとても危険です。まずは、この病気の症状をしっかりと理解し、その前兆を知っておくことで発症を防げたり、例え発症しても軽い症状で止めることは可能です。
心筋梗塞は、心臓の動脈を詰まらせてしまうことで発症する病気です。通常、心臓は1分間に5リットルの血液を3本の動脈を通じて、体中に送り出しています。ところが、何らかの要因により動脈硬化の進行や、血管内も心臓に脂肪の塊が原因で血栓が出来てしまうと、心臓に血液を供給している冠動脈血管を詰まらせてしまい、心臓に血液が流れなくなります。心臓は、いわば筋肉の塊ですから虚血状態に陥ると壊死してしまうのです。因みに、虚血状態になっても、心臓が壊死に至らない場合は狭心症となります。
さて、心筋梗塞を発症する最大の要因である動脈硬化は、偏った食生活、喫煙、運動不足、過度な飲食、睡眠不足、ストレスなどによって引き起こされます。特にストレスは万病の原因とも言われているように、ストレスを抑えるために暴飲暴食を繰り返したり、睡眠不足を引き起こすといった、負の悪循環を作り出すことから、心筋梗塞を発症する最大の要因といっても過言ではありません。
心筋梗塞の前兆としては、まず、胸の痛みや圧迫感や呼吸困難があげられます。続いて、左肩、左手小指など心臓に近い部位の痛み、不整脈、冷や汗、吐き気、歯や下顎の痛みといった、体の変調としてわかりやすい症状があげられます。さらに、疲れやすい、胸騒ぎがするといった感覚的な変調も前兆であると考えられますので注意が必要です。
また、こういった前兆を発しやすい時間帯は、午前6時から8時といった早朝や、午後8時から10時といった夜間に多く、季節で言えば冬が多いと言われていますので注意が必要です。
もし、こういった症状を発症した場合は、焦ったり慌てることなく、救急車を呼ぶことが大切です。心筋梗塞の前兆は突然に起こりますが、必ずしも激しい痛みを伴うものではありませんから、見過ごしがちです。しかしながら、心筋梗塞になってしまうと、数時間以内に適切な処置をしないと死に至る確率が極めて高くなります。一刻を争う病気だということを忘れずに、速やかに対処することが何より重要なのです。