発症するのが働き盛りの年代に最も多い糖尿病は、発症後は完治することが難しいため、一生付き合っていく覚悟が必要となる病です。最も怖いのが、状態をそのままにしておくことで症状が進行し、合併症などを誘発してしまうことです。こうなると、ただでさえ苦しい病であるのに、更なる苦しみを味わうことになってしまいます。
糖尿病になると、血液の中の血糖値が異常に高い状態が続きます。高い血糖値は、インスリンの働きが低下することで起こります。このインスリンの働きによって、筋肉・細胞の受容体が糖分を取り込んで利用するのですが、肥満や運動不足で受容体の働きが鈍ってくると、インスリンを出しても糖分の利用が難しくなります。従って、血糖値を正常値に戻しインスリンの働きを活発化させるためには、受容体の働きをよくする必要があり、そのためには、食事を改善し、血糖値を下げる食べ物をとるようにしたり、慢性的な運動不足を解消する必要があります。

まず、糖尿病を改善する食事の目的は、過食やまとめ食いを避けて、受容体の働きをよくしてインスリンを活発化させることにあります。インスリンが働きやすいようにする食事をとると、糖分を充分に利用することができるようになり高い血糖値の改善につながり、膵臓に余分な負担をかけなくて済むようになります。既に、糖尿病の治療中の場合でも、食事療法は有効となります。薬だけで血糖値を抑えることは難しいため、適度な食事や運動で投薬の効果を高めることに役立ちます。
それでは、血糖値を下げる食べ物にはどのようなものがあるのでしょうか。まず、野菜では、玉ねぎ、アロエ、緑黄色野菜、キノコ、レモンなど、調味料では、お酢やオリーブオイルが有効で、大豆類の豆腐、納豆、あげ、豆乳など、最近人気のおからパウダーなどもよいでしょう。さらに、お茶類として、ゴーヤ茶、グアバ茶、日本茶、ウーロン茶などもおすすめとなります。また、食事の際には食べる順番にも注意が必要です。ご飯、パンなどの炭水化物は血糖値を急上昇させますので、主食ではなく副食から先に食べるようにします。特に、炭水化物の消化吸収を阻害する食物繊維を先に取ることで、血糖値が上昇しにくくなるので、野菜、海藻、キノコを先に食べるのが良いです。その後に、肉や魚を食べ、炭水化物系はなるべく最後にまわします。加えて、調味料などにお酢やオリーブオイルを利用するとさらに効果的な食事が可能となります。